無題
彼女は歌いながら独りダンスを踊っていた、桜舞い散る公園で。
くるくる回りながら、軽やかで可憐なワルツのステップのように。
思わず後を追いかけ、慌ててカメラを構えた。
シャッターを押そうとしたその瞬間、
いきなり振り返り一瞬の戸惑った表情をカシャリ。
いや、まったく、驚かせてしまってゴメンナサイ。
可憐なダンスは残せなかったけれど、
花びらのようにひらりと舞う君はとても素敵だったし、
ほんのひととき優しい気分にしてくれたのだから。
by grovegrove
| 2013-03-28 21:04